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経営戦略(中期経営戦略)

経営環境

当社グループを取り巻く「エレクトロニクス」業界は、日々急速に変化しております。新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢等を契機としたリスク分散の必要性の高まりに加え、成長分野の変動、製品の性能向上による顧客ニーズの高度化、多様化等を背景に、需要の変化に機敏に対応し、付加価値を提供することの重要性がより高まっております。また、企業には、世界的に深刻化する環境問題への対応や働き方改革・D&Iの推進等環境及び社会課題に配慮した事業展開を行い、企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営が求められております。

  • 地政学リスクと
    内外マーケットの
    変動
  • 顧客ニーズの
    高度化・多様化
  • サステナビリティ
    課題への
    関心の高まり
  • 働き方の変化と
    ダイバーシティの伸展

当社グループは、2023年4月より3ヵ年の中期経営戦略を新たに策定いたしました。ますます多様化するお客様のニーズにお応えするため、経営基盤の拡大、強化を進め、今後大きく伸長する見込みの高い分野への挑戦及びサステナビリティを重視した経営を行ってまいります。エレクトロニクスの力で豊かな未来を切り拓くべく、変化するお客様のニーズに応えられる総合力を持つとともに、持続可能な社会の実現に向けた貢献と、人々の暮らしを豊かにする企業を目指し、企業価値の最大化に努めてまいります。

エレマテック・プロプラス

名称に込めた想い

「Pro+」には様々な意味の"Pro"が含まれております。
例えば、Proficient(熟練した)、Productive(建設的な)、Proactive(能動的な)、Professional(プロフェッショナル)......etc. これらは、エレマテックのバリューチェーンを表す言葉であり、「付加価値の高いサービスを提供したい」という想いを込めました。「Pro」という言葉自体にも"前へ"という意味があり、会社として、目標達成に向けて"前進していく姿"を表しております。

目指す姿

エレクトロニクスの力で豊かな未来を切り拓く

基本方針

長きにわたり培われた現場力と独自の5つの機能(企画開発・設計、調達代行、製造、品質・環境マネジメント、海外ネットワーク)を戦略的に統合することで、高付加価値な商材及びサービスを提供し、国内外有力顧客や中長期的にポテンシャルのあるマーケット及び地域の攻略を図ってまいります。また、社会課題の解決に貢献する取り組みとM&A・アライアンス等の積極化により、当社グループの持続的な成長を支える経営基盤の拡大・強化も進め、企業価値の最大化を目指してまいります。

基本戦略

01

高付加価値型
ビジネスの強化

  • 独自の企画開発・設計機能を活用したモジュールビジネスやODMビジネスの拡大
  • 競争力のある商材の開拓強化

02

国内外
有力顧客の開拓

  • 米系及び中国系大手顧客向けビジネスの本格化
  • グローバル展開する顧客の攻略

03

自動車領域への
注力

  • 海外大手Tier1の攻略
  • 自動車の電装化に伴う商材の拡充

04

ポテンシャル
エリアの本格開拓

  • 欧米でのスペックイン活動強化及び拠点網の拡大
  • ASEANでの顧客及び仕入れ先・パートナー開拓の強化

05

開発部の
機能強化

  • 全社戦略の立案・推進や新規ビジネスの創出、投資案件の発掘・実行に加え、豊田通商グループと連携強化を目的とした専門部隊の設置

06

M&A・アライアンスによる顧客基盤・事業領域の拡大

  • ターゲット顧客への販路を有する、またはエレクトロニクス業界と親和性のある企業の発掘
  • 既存事業の付加価値向上に資する技術、人材を有する企業の発掘

07

サステナビリティと人的資本への取り組み

  • マテリアリティを軸とするワークンググループの活性化
  • 人材育成及びエンゲージメント向上施策の実行等人的資本経営の推進

1. 高付加価値型ビジネスの強化

独自の企画開発、設計機能を強化することに加え、それらを基にしたモジュール化や完成品(ODM)の提案力を強化してまいります。また、高機能な日本製商材と価格競争力に優れた新興国製商材を使い分け、顧客の要望に合致した最適な解決策を提案してまいります。

2. 国内外の有力顧客の開拓

国内有力顧客、中国系及び米系有力顧客の獲得に向け、専属チームの新設や顧客開発拠点への当社出店など、経営資源の重点配分を行ってまいります。また、これまで強化してきた技術力・品質管理能力などを活用することで、顧客ニーズの深掘りを行い、競争力のある商材や付加価値のあるサービス等を提供して、顧客基盤の拡大を図ってまいります。

3. 自動車領域への注力

CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)化等の急速な技術革新に対応するため、経営資源を重点配分することに加え、豊田通商グループの持つ様々な機能、ノウハウ及び海外拠点網を活用し、さらなる成長スピードの加速を図ってまいります。

4. ポテンシャルエリアの本格開拓

当社グループにとって開拓余地の大きいポテンシャルエリアである、欧米及びASEANの本格開拓を行ってまいります。欧米においては、主に自動車関連ビジネスへのリソースを積極的に投入し、グローバル顧客に対してのスペックイン活動を強化してまいります。ASEANにおいては、中国からの生産移管が進んでいることから、得意先の動向を注視し、当社グループのネットワークを活用することで、万全なフォロー体制を整えてまいります。また、完成品ビジネスにおける中国でのパートナー開拓の成功例を横展開する等、高付加価値型ビジネスを強化してまいります。

5. 開発部の機能強化

事業創出の観点から開発部の機能を見直し、豊田通商グループや戦略地域・拠点との連携を強化してまいります。従来のマーケット推進機能はそのままに、マーケットの枠を超えて新規大型ビジネスの創出、投融資案件の模索、実行等、全社戦略の推進を行う部隊を設置し、戦略・事業創出機能を強化してまいります。

6. M&A・アライアンスによる顧客基盤・事業領域の拡大

顧客基盤、事業領域の拡大を推進するため、当社マーケット戦略との整合性及びエレクトロニクス業界との親和性を重視しつつ、販路の拡大、技術及び人財の獲得等、積極的な投資を進めてまいります。

7. サステナビリティと人的資本への取り組み

当社グループは、地球環境に配慮したビジネスの展開及び社会課題への取り組みを実践するため、事業を通じて優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しております。マテリアリティを軸とするワーキンググループを活性化させ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。また、人財育成及びエンゲージメント向上施策等を実行し、人的資本経営を推進してまいります。

定量目標

2023年3月期 2026年3月期

当期利益CAGR

10%以上

※年平均成長率

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